「紫電(しでん)」11型甲(N1K1-Ja)1944
●総生産機数 約1007

●外様
全長8.85m
全副11.99m 
全高4.06m 
乗員1人

●エンジン 
中島「誉」21型甲
空冷式複列星型18気筒
馬力 公称1,990HP(馬力)
      (5,900Mにて)

●性能
最大速度 583km( 5,900Mにて)
上昇力  6000Mまで7分50
実用上昇限度12,500M
航続力 2,545km 
 

●武装 20mm砲×4(主翼固定)、
爆弾250kg

story

「雲の上に雨は降らない」曲技飛行をやっていた亡き父の言葉。いつかその世界を、幼なじみでつらい境遇にある弥生に見せてあげることが宗近上飛曹の夢だった。父の血を受け継ぎ、宗近の撃墜数は32。転属になった土浦航空隊トップの大関中将に並ぶ数だった。紫電はそのシルエットが米軍機F6Fに似ているため誤射されることが多く、上官も新型の紫電改への乗り換えを勧めるが、宗近は空高くを飛びたいという想いから上昇限度が1000m高い紫電にこだわった。大関中将は自分の座をおびやかす新参者宗近を亡きものにしようとさまざまな陰謀を企てる。その魔の手は一緒になる約束をした弥生にも…。

今から14年前の作品。現在の「戦空の魂」とはだいぶ趣が違い、にっくき上官、大関への復讐物語になっている。戦闘シーンもふたりの搭乗している紫電と紫電改のバトルである。

悲しい結末なのですが、主人公と弥生が受けた酷い傷を洗い流すようなラストがいい!“戦空”の中でもいちおしのラストシーンです。(m)

紫電 11型甲

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第1話 未だ雲海上にあり

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